1808-1907塩野香料の原点
1808年 | 和漢薬真珠などの薬種問屋として、塩野屋𠮷兵衛商店創業 |
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1816年 | 福島屋半兵衛薬種中買仲間株を譲り受け、正規の薬種中買として独立経営 |
1880年 | 全国3番目に古い幼稚園(現・愛珠幼稚園)が北浜5丁目に開設- 三代目𠮷兵衛が初代園長に就任 |
1889年 | 三代目𠮷兵衛、大阪薬種卸仲買商組合の総取締に就任 |
1904年 | 大阪道修薬学校(現・大阪医科薬科大学)が設立され、三代目𠮷兵衛が設立メンバーの一人となる |
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江戸時代中期以降、大阪の道修町には多くの薬種商が集まりました。道修町の同業者が、優先的に薬の買い付けを行える「薬種中買仲間」として認可されたからです。当時の道修町は活気に満ち、未来を夢見る若者にとってはまたとない場所でした。
1908-1921国産初のエッセンスを開発
1908年 | 香料の将来性に着目して、主業をこれに転じた |
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1917年 | 神戸市灘区岩屋に芳精化学研究所を創設 |
1921年 | 各種合成香料を製造発売するとともに、わが国最初の一貫作業による国産扇印エッセンス(レモン・オレンジ・バナナ)を完成 |
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1914年、ヨーロッパ中を巻き込んだ第一次世界大戦が勃発し、日本の香料会社もイギリスやドイツから香料の輸入ができなくなりました。1919年の終戦と共にヨーロッパとの貿易も復活し、日本の市場には海外の商品もならび始めました。
1922-1940積極的な取り組みで市場開拓を進める
1923年 | ストロベリー、パインアップル、サイダー、ペパーミントのエッセンスを開発、販売 |
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1929年 | 塩野香料株式会社を設立 |
1933年 | 大阪市淀川区、神崎川畔に大阪工場を建設 |
1935年 | 東京に出張所設置(1961年営業所設置) |
1937年 | 台湾新竹州竹東鎮に竹東工場を建設。香料原料自給のため農園も自営 |
1940年 | 中国海南島に農場経営。愛媛県川之石町に川之石工場を建設 |
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1926年、大正天皇がご崩御され、日本の年号が大正から昭和に改元されました。1929年にはアメリカで世界恐慌が起こり、日本経済にも大きな影響がありました。また、大阪では国内初の本格ターミナルデパート・阪急百貨店が開業し、人々の服装も和装から洋装へ変化していきます。1939年には第二次世界大戦が勃発し、苦しい時代の幕開けとなりました。
1941-1951戦争を乗り越え 新たな歩みをスタート
1941年 | 塩野化工株式会社に改称 |
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1943年 | 日本で最初にポリスチレン樹脂の合成に成功し、工業生産化を開始 |
1945年 | 終戦と同時に台湾竹東工場、中国海南島農場閉鎖 |
1947年 | 社歌を発表、竹中郁作詞、山田耕筰作曲 |
1951年 | 旧称号、塩野香料株式会社に改称 |
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1945年、第二次世界大戦が終戦。塩野香料の従業員も、復興を目指して通常の事業を再開しました。また、1947年には日本と台湾の貿易取引が復活し、塩野香料も台湾への輸出を再開しました。
1952-1976「技術の塩野」の基盤形成へ
1954年 | 川之石工場閉鎖 |
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1957年 | 大阪工場にガスクロマトグラフを導入 |
1962年 | 香料の刺激性、皮膚透過性の研究を開始 |
1965年 | 台湾に合弁会社台湾塩野香料股份有限公司を設立 |
1969年 | 人造肉製造のAPプロジェクト開始 |
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1952年、サンフランシスコ平和条約が締結し、日本と多くの連合国間の「戦争状態」が終結しました。日本における輸入制限も解除され、海外から良質で安価な香料が大量に押し寄せました。1960年代半ばには、日本の各産業に高度経済成長期が起こり、塩野香料の事業もさらに拡大しました。
1977-2000「技術の塩野」の基盤形成へ
1987年 | アメリカ・ロサンゼルスに、合弁会社FLAVOR CONSORTIUM INC.を設立 |
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1990年 | 東京営業所を東京支店に改組。本社ビルを建設 国際花と緑の博覧会「ふしぎな森の館(松下館)」に芳香発生装置、「いんなあとりっぷ館」に環境フレグランスを提供して協賛 |
1995年 | 上海に上海芳精香料有限公司を設立 |
1996年 | 塩野フィネス株式会社を設立 |
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1982年、塩野香料ではコンピューターを導入し、本社と大阪工場の各現場をオンラインでつなぐ業務管理システムを構築しました。1990年には、大阪鶴見緑地で「国際花と緑の博覧会(花の万博EXPO’90)」が開催され、世間を大いに盛り上げました。
2001-時代の変化に柔軟に対応する塩野香料
2002年 | ISO9001認証取得 |
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2004年 | アメリカの合弁会社FLAVOR CONSORTIUM INC.閉鎖 |
2006年 | ISO14001認証取得 ERPシステム導入 |
2008年 | 創業200年を迎える |
2013年 | FSSC22000認証取得 |
2014年 | 歴史資料室開設 バンコクに駐在員事務所開設 |
2016年 | ISO/IEC17025認証取得 株式会社キチベエを設立 |
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2008年、塩野香料は創業200周年を迎えました。2009年からは、高効率・高収益体制の強化を目指し、「ムダ・ムリ・ムラ」の最小化を目指す運動「SPI-160」を実施。創業200年の「その先」を見据え、これからの100年に向かっていきます。
塩野香料歴史資料室
塩野香料では、創業200年の歴史を書いた社史『200年の歩み』を元に、大阪工場内に「歴史資料室」を設置しました。館内では、「塩野香料の歴史」と「塩野家の紹介」のパネル展示や江戸時代~明治初期に使用していた道具・生薬原料の展示を通し、当時の雰囲気を再現。「研究開発紹介・体験コーナー」では、香料サンプルの香りを嗅ぐ体験もでき、ご来館いただいた方には大変好評です。また、「DVDモニター」では、弊社のプロモーションビデオや映像資料などをご覧いただけます。