営業
海外のお客様向けに「ローカライズドされた香り」を調合 日本らしさが生きる香りを海外へ提案する
H.H
【タイ・バンコク駐在員事務所】 グローバル事業統括本部
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入社・志望動機を教えてください。

入社以来、創香部でフレーバー開発の仕事を長く経験し、タイへ赴任。現地のお客様へ日本の香りやオリジナルの香りを届ける。
入社後は創香部でお菓子や飲料に使われるスイーツ系香料の調合をしてきました。今はその経験をもとにタイで香りの開発をしています。1年前に内示を受けて、2022年4月からバンコクに赴任してやっと半年経ったところですね。3年の任期で単身赴任をしています。
私が主に担当しているのは国内でも担当していたスイーツ系の香りの調合で、創った香りを現地の製造メーカーに納品しています。今日は、ご依頼のあった香りを調整して一区切りついたので「もうちょっと甘さが欲しい」とご要望があった別の香りの改良をするところでした。日本とは製品企画の進め方が違う面があって、苦労することもあるんですよ。
現地にしかないフルーツや食べ物の香りを作ることもありますが、タイでは「日本のトレンドのものが欲しい」というご依頼も多いんです。季節のフルーツや日本にしかない品種の果物のご希望もあります。今、タイで流行っているのは桃の香りです。日本の白桃ですね。実は出向する前、日本からタイへ出張する度にピーチをプレゼンテーションしていたんですよ。当時は提案してもあまり響きませんでしたが、今ブームが来ています。
タイでも日本と同じように新しいものを好んで試す傾向があるので、お菓子やパフェも新商品が次々と店頭に出てきます。製品の開発ペースは、日本とさほど変わりません。
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今の仕事のやりがいは何ですか。

仕事のやりがいは、お客様のリクエストにぴったり合うご提案ができた時に実感。今後の目標は現地のお客様にもっと塩野香料を広めること。
自分の考えとお客様が求めているものがビシッとはまって、自分の感じていたことがお客様に伝わった時に一番仕事のやりがいを実感します。日本とは違う国で、香りを通して意思疎通できたときは挑戦して良かったと思いますし、嬉しいんですよね。仕事が面白くて長く働いてきて、ついにバンコクまで来てしまいました。今の目標はもっと多くの現地の企業に塩野香料を知ってもらって、ご提案することです。あとは任期が3年と決まっているので、後任にしっかり業務を引継ぎすることも私の責任ですね。
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塩野香料の福利厚生についてお聞かせください。

海外赴任中に利用できる福利厚生について。
福利厚生は大阪工場にいたときと基本的に同じで充実していますが、タイの事務所独自の福利厚生があります。これまで病院は自分で予約するか、現地のスタッフに頼んで予約してもらう必要があったんですが、導入されたアプリを使って日本語で予約できるようになりました。私はまだ使ったことはありませんが、万が一体調が悪くなっても安心です。
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今後の目標をお聞かせください。

―海外赴任までの道のりと、バンコクで仕事をして気づいた「日本とタイの感覚の違い」とは。
私が海外へ赴任することになった理由のひとつは、以前から海外の拠点とやりとりする機会があったことです。業務上、海外の拠点とメールやチャットを良くしてましたし、出張で現地に来ることもあったんですよ。バンコク赴任の打診をいただいて、海外での仕事にチャレンジできそうと思って行くことに決めました。
私は職場環境に恵まれていて、事務所の現地スタッフが日本語を話すのでコミュニケーションで困ることはさほどないんですよね。ただ、先ほども少し触れましたが、やっぱり生まれ育った環境も文化も違うので、感覚的な違いはあります。例えば同じものを見ても色の感じ方が違うことにはびっくりしました。先ほど桃の話をしましたが、現地のスタッフは日本の「白桃」を知らないので、黄桃を連想するんです。他にも、マンゴーは私たち日本人はオレンジ色だと思ってますが、こちらに来るとみなさん「黄色」と言うんですよ。今のところ「香り方」が現地の方と違うと感じたことはありませんが、食べ物には結構違いがあります。こちらは香草や唐辛子が多く入っていて匂いも強いので、その分香料をしっかり香らせる手立てを考える必要があるんですよね。お客様のオーダーにお応えするには日本の常識だけではクリアできないので、考え方を切り替えています。現地に合う表現方法を見つけるために都度インプットして考え直すようにしていますね。
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海外勤務の職場環境・チャレンジ性や長年働いての社風・雰囲気・職場についてなどについてお聞かせください。

長年働けているのは、誠実で真面目な人柄の社員が多く働きやすい職場だからこそ。
ここ数年は社内で改革が進められていて、キャリア採用の方が多く入社したり、社内システムを見直したり、新体制に向けて動き出していることを感じています。一方で、長年変わっていない良い面もたくさんあるんですよ。基本はやっぱり、塩野香料で働いている人は真面目で誠実な方が多くて、この職場風土にとても感謝しています。私も入社して37年(2022年9月現在)。年次が近い先輩も後輩もいてとても心強いです。これからも楽しく働いていけるだろうと思っています。
自分を香りに例えると……「川」の香り。
私が生まれ育った地域は河口に近くて海と川の両方の匂いがするところでした。塩野香料の大阪工場も神崎川のすぐ横なんです。私のアイデンティティは川で育まれているのかなと思っています。タイも川が多くて、川の匂いがする度に自分の生まれ育った場所に似ていると思うんですよね。すごく懐かしくて「帰ってきたな、なんかほっとするな」という匂いなんです。私にとっての川のように、一緒に居ると落ち着く、なじみがあると思ってもらえるような存在になりたいです。

ある1日のスケジュール

人を知る

営業
まだ見ぬ香りの種をまき創った香りが最終製品の立役者になるきっかけを作る仕事
ビジネスソリューション
営業
海外のお客様向けに「ローカライズドされた香り」を調合 日本らしさが生きる香りを海外へ提案する
グローバル事業
研究開発
人々の生活に役立つ“香りの兆し”を見つける研究分析の仕事
素材・技術開発
営業
時短勤務で子育てと両立しながらお客様のオーダーの先にある未来を予測する仕事
ビジネスソリューション
研究開発
原料の価格変動に対応するため製品の品質を守りながらコスト最適化を追求し続ける
原価革新
研究開発
計画通り製造するために社内外と調整しながらあらゆる工夫をする「会社の砦」
調達
生産
入社から約40年「あたりまえ」を支える仕事にチーム一丸で取り組む
生産管理
生産
「経験者集団」の品質保証でこれまでの経験をさらに突き詰める
品質保証
営業
海外出身キャリア採用者が活躍できる場で日々仕事に打ち込む
グローバル事業
営業
塩野香料の起源とつながる事業を世に広めグループ全体に貢献する人材を目指して
FCセールス
研究開発
お客様のイメージを具体的な香りに 新しい香りを創り続ける「調香師」の仕事
創香
研究開発
キャリア採用者としての知識と経験を生かし「多角的な目線と異業種出身のアイデア」を仕事に投じる
マーケティング
コーポレート
若い社員の意見に寛容な風土で「人事総務のプロフェッショナル」を目指す
人事総務
コーポレート
システム開発・導入・活用支援の経験を活かし全社員に便利を届ける仕事
経営管理
生産
「香りづくり一筋 新卒入社から20年 この仕事の面白さに惹かれ続けて今がある」
製造