K.A ｜塩野香料株式会社 - SHIONO KORYO KAISHA, LTD.

生産

「経験者集団」の品質保証でこれまでの経験をさらに突き詰める

K.A

【大阪工場】　品質保証本部品質保証部

入社・志望動機を教えてください。

香料製造の「芸術的な感性」が求められる側面に魅力を感じて入社を決めた。

就職活動の時に、お菓子などの甘い香りは、食品メーカーではなく専門の香料会社が製造していることを初めて知りました。
香料の使用用途は本当にさまざまで、食べ物に使われるフレーバーだけでなく、実在しない新しい香りを生み出すフレグランスもあります。例えば、シャボン玉の香りや、雪の香りは実際にはありませんが、想像力を膨らませて生み出すことができると知り、なんて面白い仕事なんだろう！と思ったんです。理系かつ芸術肌の私の感性に合っているかもしれないと感じ、ご縁があって塩野香料へ入社しました。

今の仕事の内容を教えてください。

創香を経験し、品質保証部へ異動。製品の仕様書を作り、お客様対応と社内調整の両面をしなやかにこなす。

入社後、最初は創香部に配属されて、香料を分析・創香する仕事をしました。担当していたのはフレーバーです。その業務を10年経験してから、品質保証部に異動したんです。
品質保証部は、大きく2つの部署に分かれています。一つは、製品の検査を行う部署。もう一つは、品質を守るルール作りや、お客様へ「規格書」と呼ばれる製品説明書を作成したり、不具合のある製品の改善など、検査以外の「品質に関わる仕事」をする部署です。
フレーバーが使われる商品は、店頭に並ぶサイクルが短く、素早く開発して欲しいとリクエストをいただくことが多いんですよ。それに合わせて、「規格書」も短納期で作成しなければなりません。
また、お客様からフレーバーの採用検討段階で法律遵守がされているか、内容成分に問題がないかなど、問い合わせを多くいただきます。
お客様に正しく情報提供できるよう、法律の情報を得るために香料の業界団体に参加したり、自分自身でも調べてみたりと、常にアンテナを張っていますね。

今の仕事のやりがいは何ですか。

仕事のやりがいは、お客様とのコミュニケーションを通して会社にも貢献できること。今後はさらに臨機応変に対応し、余裕をもった仕事をしたい。

仕事をしていて大変なのは、香料に関わる法律が独特なことです。香料業界では常識でも、お客様にとっては常識ではない事柄もたくさんあります。業界の背景を説明しつつコミュニケーションを重ねることで、双方が納得できる道が見つかり、お客様も自社も守る砦のような存在になれたとき、本当にやりがいを感じますね。
今後の目標は、現時点では法改正への対応で手一杯だったりもするので、先手を打ってそれを見据えた品質保証体制を作ることです。そのためには、人手不足の解消をしたり、仕事の効率化を進めて余裕を作りたいと思います。

長年働いての社風・雰囲気・職場についてお聞かせください。

長年働いて実感している、社員同士の顔の見える関係。新しい風を吹き込むキャリア採用者との化学反応が楽しみ。

塩野香料は社員の顔が見える、人間関係の良い会社です。品質保証部は勤続年数が長く知識と経験のある人が活躍している部署で、雰囲気もよく、チーム一丸となって助け合いながら取り組んでいます。
うちの部署だけでなく、会社全体、社員同士が話しやすい雰囲気ですね。ここ1〜2年は社内の改革が進められてキャリア採用者も増えましたし、社内のコミュニケーションの取り方も対面とオンライン会議も併用して、会社の雰囲気が大きく変わってきているんです。歴史ある会社の安定した雰囲気と、キャリア採用者の方々と、よい化学反応が起きたらいいな、と思っています。

自分を香りに例えると……「パチュリ」の香り。

パチュリの匂いを嗅ぐと、漢方のような、地味ですが土臭くて癖の強い匂いがします。
私はあまり人当たりがいい方ではないので、初めて会ったに方はどんな人間かがよくわからない、とっつきにくいという印象をもたれることが多いんです。実際には仲間の輪に入って、違う視点から意見を言って皆を支えたりすることもあるので、少しの量でもすごく効果があるような、漢方薬やパチュリのような立ち位置でいたいという思いがあってこの香りを選びました。