M.S ｜塩野香料株式会社 - SHIONO KORYO KAISHA, LTD.

研究開発

キャリア採用者としての知識と経験を生かし「多角的な目線と異業種出身のアイデア」を仕事に投じる

M.S

【東京本社】　事業企画部

入社・志望動機を教えてください。

「ギャルのアイテム」の商品開発やデザインを手がける仕事を経て、新たなチャレンジを決意。消費者が直接手に取るものを最前線で手がけた経験を生かしたい。

高校卒業後、デザイン専門学校を経て、ギャル系アイテムの企画製造販売を行う会社で長く働いていました。主なプロダクトは、カラコン、サロンシャンプー、香水等で、大手量販店で販売するために売り場に設置するPOPや商品陳列棚、ケースのデザインも手がけていましたね。有名タレントの方とコラボした商品開発や、広告宣伝、販促の仕事を手広く担当していたんですよ。毎日遅くまで働いていましたが、徐々に市場の変化の影響を受けて状況が厳しくなってきたとき、急に勤め先が倒産してしまったんです。安定した会社で働きたいと思い仕事を探していたところ、現在の上司から中途採用のお話をいただきました。
前職で手掛けていた商品には香料が使われていたこともあって、香料は私にとって身近なものでしたが、この業界は未経験だったので「自分にできるのか」と心配もあったんです。しかし、話を聞けば聞くほど会社に魅力を感じたことが入社の決め手でしたね。香料といえば香水やディフューザーのイメージをもっていましたが、食品に使用される甘い香りや、ラーメン等に使われる塩味のある香りも製造していることを初めて知り、一層興味を持ちました。私はラーメンがとても好きなので、ぜひこの仕事に関わりたい！と思ったんですよ。なにより、私に仕事を紹介してくれた上司と会った際に「ぜひ、この人と働いてみたい」と感じたことも入社を志した理由です。

今の仕事の内容を教えてください。

あらゆる情報にアンテナを張りステークホルダーに還元する。前職の知識と経験を活かし、エンドユーザー向けの物販にも関わるポジションで日々仕事に取り組む。

現在の仕事内容は、一つは担当案件のマーケティング業務です。「セイボリー」という調味香が主な担当分野ですね。トレンド分析、市場分析、市場ニーズ、世界のトレンドなど、必要な情報を収集、調査をして、営業担当がお客様へ持参する提案書を作成します。また、調査した情報をもとにアイデアを練って、企画を立ち上げ、社内プロジェクトを進行することも仕事ですね。
より具体的に言うと、社内の製品を元にして、次の未来を予測して提案するんです。メーカー様に「トレンドを踏まえると次はこのような香りが必要になる可能性がある。次はこんな未来が来るかもしれない。」といった内容を伝えるべく資料をまとめます。お客様から「今はこの課題があるので、こう解決したい」などのリアクションをいただきますので、それにお応えして、お仕事につながるよう関係性を築いていくイメージですね。
私の仕事のもう一つの側面として、グループ企業の「株式会社キチベエ」での仕事があります。キチベエは塩野香料からスピンオフした創香デザインの会社です。ここでは、塩野香料の香料製造の枠組みではできない領域の仕事をしていて、オリジナルブランド“KITCHIBE”を展開し、オンラインショップも運営しているんですよ。また、香りに関するコンサルティング業務も担っています。
前職の知見を活かすことはもちろん、今求められるマーケティングのための知識と経験を深めて会社へ貢献したいですね。

今の仕事のやりがいは何ですか。

安定した業務環境と、ゆとりをもてる余暇のバランスから「塩野香料」での働きやすさを実感。この仕事を突き詰めて、会社により貢献することが今後の目標。

食品の市場調査は未経験からのスタートでした。日ごとに大量のタスクがあり、インプットも欠かせません。先輩社員の方々を見ていると、日々勉強だと感じますね。そして、ここには社員の成長をバックアップする環境が整っています。その一つが研修制度です。新人向けの研修として約1カ月をかけて「香りの基本的な勉強会とテスト」と「官能評価方法について」学ぶ時間を設けて頂けます。また、大阪工場にて調合研修などの他部署の仕事を学ぶ機会もありますね。
社内での情報共有も盛んなんですよ。上層部の方々が新しいシステムを積極的に導入してくださっていて、社内SNSのようなものがあります。ここで良い情報を提供されている先輩からも多くを学んでいますね。例えば、お客様の動向や、今後出る予定の商品情報も得られますし、リサーチをする社員の目の数だけ情報が蓄積される場があって助かります。
私も先輩の影響を受けて、普段の行動が変わりました。元々買い物が好きなんですが、自宅の最寄りのスーパーを回って、「ここはこの価格帯」「今週の新商品は何か」「どの時間帯、曜日に何が売れているか」「価格重視？商品ラインナップ重視？」など、消費者目線で市場調査をするようになりましたね。
入社して実感しているのは、この会社はとても働きやすいということです。
入社以前とは余暇の過ごし方も全く変わりました。前職で帰りが遅い働き方をしていたので、あのままだと子どもの寝顔しか見られなかったかもしれません。今は、家族と一緒に食事ができて、子どもを風呂に入れる時間もあり、幸せを感じていますね。さらに、一緒に働く社員は人の良い方ばかりです。本当にこの会社が好きだなと思います。

キャリア採用者視点で思うことをお聞かせください。

キャリア採用者として、向上心をもって努力することの大切さを再認識。

中途採用は、やはり即戦力を求められる立場です。一日も早くレベルアップしなくてはならないプレッシャーもありますが、研修制度は充実していますし、情報共有のプラットフォームもあり、わからないことをすぐに調べられます。
経験を活かしつつも、未経験の分野など、残りの半分は日々の努力で身に着けていくしかないですね。香料のことを勉強しなければ、マーケティングもできません。回りの社員の方々は理系の方が多いんですが、私はデザイン系の学校出身で異色の経歴です。入社当時は「今、何の話をしているんだろう」と、ついていくことが大変でしたが、それも勉強ですね。この業界に長くいる方は、異業種から来た中途採用者ならではの考えを参考にしてくれている実感もありますから、いただいた期待に応えるべく、日々の努力を楽しみながら続けていきたいです。

自分を香りに例えると……「ミモザ」の香り。

自分を香りに例えるなら、「ミモザ」の香りですね。
私の仕事には「塩野香料」と「キチベエ」の両方に関わる二面性があるので、この香りを選びました。ミモザのパウダリックな甘さや、グリーン感が混ざったような香り、あとは私のふわふわしたヘアスタイルのように、黄色くて陽気な明るいキャラクターでいきたいと思っているからです。