想像力の限界に挑む
香りのプロジェクト。
今回の香りのプロジェクトは、「香りで未来を表現できないか」という、きわめて抽象度の高い問いから始まりました。依頼主である当パビリオンプロデューサーの石黒先生が描いていたのは、千年後の人類はアンドロイドと融合しているという未来像。生命を持つ存在である以上、そこには何らかの「香り」があるはずだという発想から、「千年後のアンドロイド自身が醸し出す香りをつくってほしい」という、前例のない依頼が投げかけられました。
香料を製造する塩野香料と、その香りを空間やプロダクトへと昇華させるキチベエ。塩野グループの各社がそれぞれの役割と知見を掛け合わせることで、「この世に存在しない香り」への挑戦が本格的に動き出しました。
ホテルやショールームなど、これまで数多くの空間演出を手がけてきた経験を持ちながらも、万人受けを前提としない今回のテーマは、これまでとは真逆の発想を求められるものでした。ここから、想像力と技術力の限界に挑むプロジェクトが始まったのです。