フレーバー処方設計
基本的な調合知識と機器分析データ、さらに自身の感性を活かして処方を設計します。各国の法規や顧客規制に合わせて天然原料・合成原料を選定し、電子天秤での調合、トライアル品の評価を何十回と繰り返します。評価ではフレーバーそのものだけでなく、最終商品に近い形で生地に香りを付け、実際に食べて香りの発現の確認をします。これらの工程を重ね、社内評価に提出するフレーバーを決定しています。
おいしさにつながる香りを、丁寧につくり続ける。
私は香料開発担当として、飲料・菓子・冷菓・乳製品など、主にスイート系商品のフレーバー開発を担当しています。香りのトップ・ミドル・ラストの構成を意識し、用途や商品コンセプトに合ったフレーバーを、限られた時間や原料の中で設計しています。先輩、後輩と意見交換し、日々調合技術と感性を磨いています。社内では営業やアプリケーターと連携し、社外ではメーカーの商品開発担当者と意見交換を重ねながら開発を進めています。現在は特にフルーツ系フレーバーを多く手がけ、果皮や果肉など部位ごとの特性や品種の違いを捉え、おいしさにつながる香りを提供しています。
基本的な調合知識と機器分析データ、さらに自身の感性を活かして処方を設計します。各国の法規や顧客規制に合わせて天然原料・合成原料を選定し、電子天秤での調合、トライアル品の評価を何十回と繰り返します。評価ではフレーバーそのものだけでなく、最終商品に近い形で生地に香りを付け、実際に食べて香りの発現の確認をします。これらの工程を重ね、社内評価に提出するフレーバーを決定しています。
開発したフレーバーの方向性や仕上がりを確認するため、営業、エヴァリュエーター、アプリケーターとともに社内評価を行います。開発担当者として設計意図を説明しながら、香りを付けた試作品を試食・評価し、香りのバランスや用途への適合性を確認します。その結果をもとに、お客様からの依頼内容に沿っているか、さらに付加価値のある提案ができるかを検討し、提出するフレーバーを決定しています。
市販されている飲料や菓子、冷菓などの商品を試食・確認し、香味や表現の傾向、原料の使い方などを把握しています。また、社会の動きや市場の変化にも目を向け、日々のフレーバー開発に活かせる気づきを得るようにしています。こうした日常的なインプットをもとに、案件や状況に応じて、お客様に向けた自主的な提案につなげることもあります。
飲料やゼリーなど、同カテゴリーの商品でも原料特性や製造条件によって香りの出方は大きく変化するため、処方構成や設計アプローチも異なります。あるテーマでは、お客様指定の原料構成と製造条件下で分散性を確保すると香りのバランスが崩れ、狙った香りの出方が不十分になる課題がありました。そこで上司の助言を得て原料特性を整理し、配合バランスを調整した結果、分散性と香りの発現を両立した処方を確立し採用につなげました。現在はこの経験を活かし、機能性食品等の不快な香味に対し、相性を活かしたマスキングフレーバーにも挑戦しています。
今後はフレーバーリストとしての基礎力と応用力をさらに高め、より多くの開発テーマに挑戦していきたいと考えています。香気や主要成分、産地など原料特性への理解を深め、知識と感性を結びつけることで、独力で処方設計ができるジャンルを広げていきたいです。また、国内向けの開発に取り組みながら海外市場にも視野を広げ、出張で得た調香経験や食体験、市場理解を活かして、国内外をつなぐ役割にも挑戦していきたいと考えています。