社員紹介 生産技術部
生産技術 課長
M.K. 2002年入社

主な仕事 Work Style

標準作業手順書の整備

開発者が考案したレシピを製造現場で誰もが迷わず再現し、常に一定の品質で製品をつくれるよう、工程の分解や温度・時間といった条件を明確に設定しています。さらに、これらの条件を製造現場の担当者と協働しながら確認・調整し、必要な操作手順や安全対策も丁寧に盛り込むことで、塩野独自の標準作業手順書を一つひとつ完成させています。現在は標準作業手順書のデジタル化も積極的に進め、塩野グループ全体で製造品質の向上に取り組んでいます。

新規採用品の量産化

香料の製造には多くの工程がありますが、とりわけ分離・ろ過といった工程は、製品の見た目だけでなく香りや味にも大きな影響を与えるため、非常に重要です。新しい製品を立ち上げる際には、開発者や生産技術の仲間と密に連携し、これまでの経験と新しい視点を組み合わせながら検討を進めています。そのうえで、狙った品質を確実に保ちつつ、効率よく生産できる最適な方法を導き出しています。

生産技術アップデート活動

外部環境が大きく変化するなか、これまで培ってきた技術や工程設計を基盤にしつつ、ものづくりの質をさらに高める取り組みを進めています。例えば、より良いろ過を行うための材料や方法を検証したり、他業種で培われた技術や知見を積極的に取り入れたりすることで、効率的で安定した生産プロセスの構築を図っています。また、自動化やデジタル技術を活用した取り組みにも力を入れ、品質を維持・向上しながら、無駄の少ない生産体制の実現を目指しています。

一日の仕事の流れ Day

08:30 – 09:00 一日の準備
出社後は一日のスケジュールを確認し、対応が必要な案件や準備物を整理します。あわせてメンバーと進捗や注意点を共有し、社内各部門の週報などにも目を通しながら、当日の生産手配状況を確認するのが朝のルーティンです。
09:00 – 12:00 初回製造の確認
初回製造に立ち会い、現場担当者と一緒に液の状態を確認しながら、調合・分離・ろ過などの工程が問題なく進んでいるかを見ていきます。気になる点があれば、その場で相談しながら調整を行います。
12:00 – 12:40 昼休憩
昼食後は製造チームの休憩所や喫煙所に立ち寄り、現場の声を聞いたり他部門のメンバーと会話を交わしたりして、気持ちを切り替える時間にしています。
12:40 – 15:00 振り返りと共有
午前中の製造を振り返り、必要に応じて状況を共有します。得られた気づきをもとに製法の改善を検討し、次回製造や新規品対応につなげます。また、他部門との打ち合わせや進捗確認も行います。
15:00 – 18:00 工程見直しと調整
製法の見直しが必要な案件について工程設計を検討し、必要な修正を行います。一日の終わりにはメンバーと課題を共有し、翌日以降に向けた方向性を確認します。

キャリアパス Career

学生時代
学生時代は、缶詰を中心とした包装食品製造を学び、充填後の巻締確認や加熱殺菌工程に取り組みました。実習を通じて、容器に入る香料に関心を持ち、食品の品質を支える重要性を意識するようになりました。
入社1年目~2年目
入社後は製造部に配属され、食品香料のろ過や充填、包装といった製造工程を担当しました。香料が食品や飲料だけでなく、日用品や化粧品など幅広い分野で使われていることを知り、その奥深さに惹かれました。また、わずかな量で大きな影響を与える香料を、大量に製造する現場のスケール感に強い衝撃を受け、香料づくりのおもしろさを実感しました。
入社3年目~5年目
3~5年目も引き続きフレーバーのろ過業務を担当し、香料ごとの特性や最適なろ過方法を学びながら、複数品目を段取りよく仕上げる力を磨くとともに、数トンスケールの製造に慣れる中で、大量の香料を品質良く効率的に処理するための改善意識が身についていきました。
現在
現在は、生産技術部の課長として業務に取り組んでいます。製造や統括業務を通じて培ってきた知識や感性を活かし、製造や開発の経験を持つメンバーと連携しながら、多様な技術を組み合わせて利益創出や技術開発に挑戦しています。現場のリアルを理解しているからこそ生まれる改善や価値づくりにやりがいを感じています。

未来への挑戦 Challenge

今、挑戦していること

現在は、これまで自分たちが築き上げてきた技術や知見を次の世代に確実に引き継ぐ仕組みづくりに力を入れています。属人的な部分や長い間アップデートされずに残ってきた技術・仕組みを、当時の開発者の設計意図が分からず悩む場面もある中で、生産技術の仲間や開発・製造メンバーと連携しながら一つひとつ改善を進め、お客様へより品質の高い香料を「安く・早く」提供できる体制づくりに挑戦し続けています。

この先、挑戦したいこと

今後は、製造や生産技術の業務を通じて培ってきた経験を活かし、再現性が高く安定した品質を実現できる生産体制を整えていきたいと考えています。香料づくりの現場では属人化しがちな技術や判断が多いため、それらを整理し、次の世代が迷わず活用できる形に落とし込むことが重要だと感じています。こうした積み重ねによって、香料づくりの質を高め、会社としてのものづくりの強さにつなげていきたいです。


本記事の内容は、2026年2月当時の情報です。