M.K ｜塩野香料株式会社 - SHIONO KORYO KAISHA, LTD.

生産

「香りづくり一筋新卒入社から20年この仕事の面白さに惹かれ続けて今がある」

M.K

【大阪事業所】　製造部

入社・志望動機を教えてください。

モノづくりの楽しさが膨らんだ学生時代。一社一択で希望通りの製造現場へ。

高校卒業後、製缶の技術を学ぶ短大に進学しました。そこでは実習を多く行い、缶詰巻締技術者として実践に必要な技術を学ぶうちに、モノづくりの楽しさを感じ、製造の仕事をしたい気持ちがより強くなったんです。
そんな時、学校にあった缶を成型するための機械と同じものが、「塩野香料」にも導入されていると知りました。
その時は、「香料とはこういうものだ」、というはっきりしたイメージはまだ自分の中にはなかったのですが、「香料ってなんだかおもしろそうだな」と、この会社や香料に興味をもったことが志望動機です。

今の仕事の内容を教えてください。

お客様のニーズに合わせた香料を製造する現場の「管理」を担う仕事。

現在私は、大阪工場を拠点とする生産本部・製造部・製造統括グループに所属しています。
この20年で様々な製造現場を回り、多くの製造に携わってきました。
今は午前7時半始業、16時頃までの勤務を選択しています。出社後、1〜2時間は製造手配の確定業務や製造実績のチェックなどの管理業務を中心にやることが多いですね。
正直、業務内容は毎日変化します。その中で、会社が定めた目標を念頭に、工場の生産性を向上させるためのプロジェクト遂行に力を入れているんですよ。
製造スタッフは、ずっと同じ製造現場に留まらずに、定期的に違うグループへ異動することでより個々のスキルを高める、「多能工化」する働き方をしています。こうすることで、幅広い香料製造の、あらゆる場面で対応できる人材として成長できるんです。私自身、この20年で様々な製造現場に携わった経験が現在の仕事内容に活きていると思っています。

今の仕事のやりがいは何ですか。

これまでの経験があって今がある。
仕事のやりがいとは、積み重ねた仕事の数だけ、累積されて増え続けていく。

20年以上働く中で、当社の製造技術でコアになる柑橘エッセンスの中間品での製造に長年携わっていました。
関わった商品を一消費者として購入し、オフの時間で楽しめる。これぞ、この仕事の醍醐味です。製造業としてのやりがいを感じて、香料会社に勤めていることに誇りを感じますね。自分たちの作ったものが回り回って、それを口にできるって「すごい良いやん」って。
食品に限らず、あらゆるものに香料が入っていることを生活の中で感じられますから、これまでの仕事に思いを巡らせながら、年々やりがいが強くなっています。

今後の目標をお聞かせください。

創業200年以上の香料メーカーの将来を見据えて、自分なりの今後の目標は人材育成。より香料製造を突き詰めたいと思う、熱心な仲間作りをしたい。

今後の目標は、生産性向上や改善活動を遂行するプロジェクト活動に、今までのノウハウを注ぎ、一層力を入れていくことですね。
同じ気持ちを共有できる製造部メンバーの人材育成にも更に力を注ぎたいです。お互いさらにスキルと知識レベルを高めて、プロが板についた仲間がもっとできるといいですね。

長年働いての社風や雰囲気・職場についてお聞かせください。

長年働き続けられる社風は、先輩から受け継がれてきた財産。

塩野香料は、「人が優しい」会社です。人間関係がとても良いんですよ。文字通り顔の見える職場として、工場内で働いている全員の顔と名前がわかりますし、年齢や立場を超えてフランクに話すことができます。
みんな生き生きと働いていて、心の垣根がありません。これはずっと受け継がれてきた風土なんです。大先輩も、後輩も、気軽に私生活の話をしたり、たまには相談を受けることもあるんですよ。自分の弱い部分を気軽にさらけ出せる、心を許せる仲間に囲まれているんだなと思いますね。
働く上では、もちろん厳しいことや辛いこともありますが、あらゆる困難もみんなで協力して乗り越えていけるような連帯感を感じています。
そんな社風のおかげで、新しい仕事に取り組む時も誰かに相談しやすいですし、頑張り甲斐があるんです。それをお互い認め合えていることも安心して働ける理由ですね。

自分を香りに例えると･･････「ムスク」の香り。

ムスクは、誰に対しても温かく楽しく仕事ができる人、というイメージです。
私自身、温かみのある人間になれるよう、ずっと意識していたいので、この香りを選びました。
製造の現場では、常に香りがもつイメージを意識して仕事をしているわけではないんですが、香りのイメージを大切に商品企画を行う部門もありますし、「香り」にかかわる仕事は面白いですよ。